ご挨拶
弊社には戦前の豊川海軍工廠から来た堅削盤(スロッター)があるかと思えば、最新の大型五面加工機があります。また既に生産中止になっている大型ラジアルボール盤、プラノミラー、大型汎用旋盤が今も生き生きと働いています。機械工場は鉄骨の無い時代のアングル、リベット打ち構造が健在し、また、その必要性から今もあるバイトの職人による手研ぎ、そして製缶工場では最大で幅2.5M×長さ5.0Mの大型製缶品が平面度3mm以下で職人の手作業で作られています。これらはローテクの中のハイテクであり、現代では失われつつある職人技能と言ってよいと思います。
私は常々、社員に『第一林はメニューの無いレストラン』と言っています。弊社の設備は第一に社員、第二に機械であり、どんな良い機械を導入しても、それを使いこなし、その能力を最大限に発揮させることが出来なければ宝の持ち腐れです。弊社の仕事は毎日がお客様から持ち込まれる昨日と違う仕事であり、そこにマニュアルはありません。社員全員が図面を見ながら一つのものを確実に作り上げていく職人であって欲しいと考えています。
私は昔からの技術がこれからの時代にも必ず必要であることを思い、会社と社員双方の技能習得向上に力を入れています。今後も社会の底辺を支える役割が、いつまでも弊社に求められることを願っています。
株式会社第一林製作所
代表取締役林幹政
代表取締役林幹政